「 DANCE FOR PEACE 」

2022/07/31

国際奉仕委員会  委員長  新田 哲也

副委員長 吉澤 靖司

委員   山田 泉

 

国際奉仕委員会では、東京中央新RC、中央大学RACとの3クラブ合同プロジェクトとして、ウクライナ出身バレリーナの滞在支援とワークショップ共催プロジェクト「DANCE FOR PEACE」を実施しました。

 ウクライナ・オデッサのバレエ団に所属するエリザベータ・サーヴィナさんはソリストとして世界ツアーで活躍中ですが、ツアーの合間は自宅に帰ることができず、ウクライナ国外で自費滞在せざるをえず、バゲージ2つでヨーロッパの友人宅に居候する日々を過ごしています。今回は親友であるロシアのバレエ団に所属する近藤雅代さんが役員を務める(株)Mバレエカンパニーが日本に招待し、国内7カ所のバレエスクールにてワークショップを行うということで、我々は避難民支援の観点から来日手続きや都内滞在支援を、「青少年の未来を拓く」という奉仕テーマの観点から子どもたちへの無償ワークショップの企画をさせていただきました。

 7月17日に羽田空港にてエリザベータさんを出迎え、Mバレエカンパニーが主催するワーショップの西日本ツアー(京都、大阪、神戸、愛知、鹿児島、宮崎)に送り出しました。この西日本ツアーはテレビも含めたメディア取材を受けており、注目度の高さが伺えます。

 西日本ツアーを終えた7月31日(日)に横浜市金沢区のAtelier Talent(アトリエタラント)にて、我々が企画・調整した無償ワークショップを小中学生15名を対象に開催しました。普段のレッスンとは異なる内容に子どもたちも最初は戸惑っていましたが、エリザベータさんと近藤さんの熱心な指導に子どもたちも順応して真剣にレッスンに取り組んでいました。エリザベータさんと近藤さんの「バレエの素晴らしさを伝えることにパスポートの色は関係ない」という信念がとても伝わってきました。短い時間ではありましたが、世界で活躍する現役ダンサーの指導を受けることができ、子どもたちにも大変貴重な経験になったと思います。

 ワークショップは狭いバレエスクールにて開催のため、残念ながら皆様にお声掛けをすることができませんでしたが、例会にて集めさせていただきました寄付金はクラブ経費と合わせてエリザベータさんにお渡し致しました。誠にありがとうございました。また、Mバレエスクールと共同で作成しているTシャツの売上の一部がエリザベータさんの支援金となります。まだ販売申込中ですので、よろしければご購入をお願い致します。

 最後に、子どもたちへのお土産にマシュマロを提供いただいた小高会長、自宅提供までしていただいた中央新RCの井関国際奉仕委員長、日程変更によりワークショップ当日は参加できませんでしたが、資料作成などで活躍した中央大学RAC国際奉仕委員会メンバーに感謝申し上げます。